2014年1月アーカイブ


日本大学藝術学部文芸学科     2014年(平成26年)1月27日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.234
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                             編集発行人 下原敏彦
                              
9/30 10/7 10/21 10/28 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 
1/20  1/27 
                 「2013年、読書と創作の旅」の皆さん

さようなら2013の旅


 1. 世界名作読み『最後の授業』 (紙芝居・口演『少年王者』)
 2.  2013年度下原ゼミ回顧  2014年抱負
         

2013年度文芸研究Ⅱ下原ゼミ回顧

 気がつけば、今日が最後のゼミ授業である。この一年あっと言うのに過ぎた。楽しき日は
速し、とすれば、有意義な旅であったともいえる。が、はたしてそうか・・・ ? いずれに
せよゼミの皆さんの2年次は過ぎました。
 ゼミ担当者としては、一人の落伍者もなく、旅を終えることができたことに、安堵してい
る。思えば、桜散るあの季節、ゼミ2教室に入ってきたのは男子学生一人、女子学生
二人だった。はじめての小人数、ちょつと心細かった。が、遅れて聴講生一人が参加したこ
とで、活気がでた。参加者三人のときもあったが、いつのときも賑やかで明るかった。
 この一年、このゼミで、真に学ぶことができたかどうかは知らない。が、楽しくできた。
下原ゼミは、「2013年、読書と創作の旅」と銘打って、前・後期の内容は以下のようだった。

読むこと、書くことの習慣化・日常化を目指して

「読むこと」の習慣化は、主に小説の神様、志賀直哉の車内観察作品をテキストにして音読
と感想発表を行った。『網走まで』『出来ごと』『正義派』『灰色の月』など。
「書くこと」の習慣化は、車内観察、時評、テキスト感想を書いて発表。

事件作品から模擬裁判、創作力・表現力を養う

 後期は、事件作品から模擬裁判を行った。作品は、志賀直哉の『剃刀』『范の犯罪』モーパッサンの『狂人』など。模擬裁判は、『范の犯罪』を脚色、3ゼミ合同発表会で寸劇を発表した。新聞の三面記事を創作して発表するのは、時間的にできなかった。


日本大学藝術学部文芸学科     2014年(平成26年)1月20日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.233
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                             編集発行人 下原敏彦
                              
9/30 10/7 10/21 10/28 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 
1/20  1/27 
                 「2013年、読書と創作の旅」の皆さん

1・20ゼミ


 1. ゼミ誌と掲載作品紹介  
 2. 小倉百人一首大会  坊主めくり  カルタとり
         
12・16合同発表会報告(参加3ゼミ)

後期前半最終日12月16日は恒例の3ゼミ合同発表会 写真・下原ゼミ模擬法廷
 

 第9回になる3ゼミ合同発表会は、清水ゼミ、山下ゼミ、下原ゼミ参加で行われた。清水ゼミは、ドストエフスキー、チェーホフ、宮沢賢治研究から感想、寸劇を発表した。山下ゼミは、宮沢賢治研究の考察。主に「ブランドン農場の豚」についての感想。
・清水教授「いい発表だった。とくに『フランドン農場のブタ」は、人間生活についての根源的な問題。これからもを続けていってほしい』
・下原講師「ゼミ誌は形の成果だが、合同発表は、目に見えない成果。毎年、楽しみ」


日本大学藝術学部文芸学科     2013年(平成25年)12月9日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.232
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
9/30 10/7 10/21 10/28 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 
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                 「2013年、読書と創作の旅」の皆さん

12・9ゼミ


 1. 12・16の3ゼミ合同発表会、模擬裁判稽古&ゼミ誌刊行お祝い
 2. サバイバル・生き残れるのは 3.世界文学紹介・詩篇「ミラボー橋」
         

12・1ゼミ報告 (参加3名)

後期前半最終日は12月16日
 前回、勘違えしました。後期前半の最終日は16日でした。従って、この日が合同発表会
です。ということは模擬裁判稽古、もう二日できるということで、ほっとした。9日は、全
員で稽古ができれば・・・。

【3名で模擬裁判稽古】
課題、事件再現の打ち合わせ。弁護と検察の台詞。
【社会観察「赤ちゃん取り違え」60年後発覚についての感想】
 先週、報道された「60年後にわかった赤ちゃん取り違え事件」についての感想。もし自分だったら、どちらの家庭に育った方がよかったか。
 Aさん...本当は、金持ちの家の長男だが、取り違えられて育った家は貧乏な家の4男、上に3人兄がいた。2歳のとき父親は死亡。母親は生活保護をうけながら子供たちを育てる。全員中卒。現在独身でトラック運転手。病気の次男を介護しながら暮らしている。
Bさん...本当は貧乏な家の4男だが、金持ちの家の長男として育った。後に弟が3人できる。4人全員4大卒、弟3人は一流企業。Bさんは家業を継いで社長。が、親の介護をめぐって3人の弟たちと対立。3人の弟たちは、血筋を怪しんで探偵に依頼。本当の兄Aさんを探し当てる。
【観察から創作作品へ、文豪モーパッサンの短編を読む】
『狂人』立派な裁判官だと思っていた人は、本当は...もしこんな裁判官がいたら――
『田園悲話』貧乏でも両親に育てられた子。金持ちの養子になって育った子。残酷な結末。


日本大学藝術学部文芸学科     2013年(平成25年)12月1日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.231
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                             編集発行人 下原敏彦
                              
9/30 10/7 10/21 10/28 11/11 11/18 11/25 12/2 12/9 12/16 
1/20  1/27 
                 「2013年、読書と創作の旅」の皆さん

12・1ゼミ


 1. 12・16の3ゼミ合同発表会に向けての、模擬裁判稽古
 2. 社会観察から創作へ 3.児童虐待防止推進月間「にんじん」感想
         

11・25ゼミ報告 (参加2名)

 木枯らしに落ち葉が舞う。文芸棟に向かう桜の街路樹が、日に日に寂しくなっている。
学生が、まるで落ち葉に合わせるように所沢校舎から姿を消し去っている感じがする。広い
校内が森閑としている。202教室も、まさかの空室 -― !? と思いきや齊藤さん嶋津
さんが現れて安堵する。が、寸劇稽古は見送り。全員の参加が待たれる。

【11月は児童虐待防止推進月間】

新聞をひろげれば、どこかに子供虐待か、いじめの記事がある。なぜ両親は、幼きものを
イジメ尽くすのか。

【世界名作文学『にんじん』の読みと感想】児童虐待作品かどうか

にんじん(10)姉エルネスチーヌ(12)兄フェリックス(15)母親ルピック夫人(40)父親
ルピックス氏(45)女中オノリーヌ(60)  ()は推定年齢
郊外に住むにんじん一家は、父親がセールスマン、畑があり家畜はニワトリやうさぎを飼っ
ている。犬もいる。食事をつくる女中さんも一人雇っている。中流よりやや上の家庭。近く
に祖父もいてにんじんを可愛がっている。まったく平凡な、普通の家庭、家族なのだが...
・「めんどり」・「しゃこ」・「犬」・いやな夢」・「失礼ながら」・「もぐら」・「鶴嘴」・「ねこ」・「湯
呑」など約9作品の読みと感想。「変な、危ない家族]が主な感想。

【世界文学詩篇吟唱】フランスの詩人ベルレーヌの秋の歌2編。翻訳の違いを知る。