銀座ニコンサロンで朴麗玉写真展をみる

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午後のひとときだろうか、路地に並ぶ子どもたち。近所の主婦たち、裏庭の老婦人。都会の下町のようだが、どこかのどかだ。36枚の1枚1枚に撮られたある国の静かな小さな町の日常風景。「ホテルもない町なんですよ」と撮影者は笑う。

しかし、不思議と旅愁となつかしさを誘う。「尾道に行ったことがあります」撮影者の言葉に、ふと林芙美子の「風琴と魚の街」を思い出した。そうして写真の鄙びた教会と駄菓子屋のある街が、なぜか重なった。ゆったりとした時間の流れ。が、外にでると銀座の喧騒に現実に帰った。

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