日本大学芸術学部文芸学科 2011年(平成23年)11月28日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.182
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
編集発行人 下原敏彦
9/26 10/3 10/17 10/24 10/31 11/7 11/14 11/21 11/28 12/5
12/12 1/16 1/23
2011年、読書と創作の旅
11・28下原ゼミ
11月28日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。ゼミ2教室
1. 通信182配布 「前回ゼミ」報告
2. ゼミ雑誌作成経過報告 課題発表「継子殺人未遂事件」
3. ナイフ投げ美人妻殺害疑惑事件模擬裁判(テキスト『范の犯罪』)
4. 合同発表『剃刀』裁判稽古 名作読み・『生きている兵隊』ルポ
11・21ゼミ観察
先週の21日ゼミは、春日さん、杉山さんの参加。武田さんは風邪の為、欠席とのこと。ゼミ誌編集の疲れも予想される。が、一日も早い快復をお祈りします。
58年前の小学一年生
参加人数から模擬裁判の代わりに、ビデオ鑑賞することにした。映像は、今から15年前1996年11月24日に放映されたNHKテレビのドキュメンタリー番組「教え子たちの歳月 50歳になった一年生」である。が、ロッカーにあったのは旧式のテープビデオ。DVDに落としてなかった。機械は江古田校舎にあるとのことで断念、後日、機会をみて観るこにした。代わりに、そのとき記念誌として私が編纂した写真集『五十歳になった一年生』を見てもらうことにした。1953年入学の小学一年生と43年後、50歳になった一年生を撮ったもの。
この写真集、ゼミ参加者のご両親には懐かしいだろうが、1997年頃に小学校に入学したゼミⅡの皆さんの感想は・・・44年間という歳月の開きがある。普遍として伝わるものがあるだろうか。それとも、ただの昔の写真として映るだろうか。ちなみに、昨年出版した私の拙書『山脈はるかに』は、この一年生がモデルである。
尾道幼女誘拐事件の模擬裁判の判決
テキスト『兒を盗む話』「尾道幼女誘拐事件」の模擬裁判を杉山、春日で審議した。結果、春日の判決は有罪。猥褻目的かそうでないかは、本人しかわからぬところ。最悪、猥褻をとっても、実際はなにもなかったのを考慮して、懲役2年半とした。杉山も、その判断だった。判決は、原作では無罪。実際あった新潟の9年間少女誘拐は、無期から懲役14年、それから11年になったという。軽過ぎるのか、妥当なのか、重いのか。