日本大学芸術学部文芸学科 2010年(平成22年)12月13日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.159
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
編集発行人 下原敏彦
9/27 10/18 10/25 11/8 11/15 11/22 11/29 12/6 12/13 1/17 1/24
2010年、読書と創作の旅
12・13ゼミ
12月13日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。301教室
1. ゼミ雑誌作成経過報告
12月14日、ゼミ誌納入日
2. 3ゼミ合同発表会
一、 清水ゼミ → ドストエフスキー研究
二、 下原ゼミ → 志賀直哉の観察作品読み・模擬裁判
三、 山下ゼミ → 宮沢賢治研究
12・6ゼミ観察
3ゼミ合同発表、複数役で再決定
3ゼミ合同発表は、テキスト志賀直哉作品の『范の犯罪』から「奇術師美人妻殺害疑惑事件」の模擬裁判を予定した。が、欠席者多数で配役が決まらず、6日に持ち越された。
しかし、この日も参加状況芳しくなく、出し物の変更が話し合われた。が、越智さん、竹下君が複数役で頑張ると決意をみせ、模擬裁判に再決した。
土壌館日誌
公団自治は無縁社会解決の鍵
このところ背中の手術傷が気になる。傷痕はすっかり治っているというが、何か違和感がある。原因は、連日のボランティア活動かも知れない。が、いまのところは予定通り、参加するしかないようだ。8日、日米開戦日だが九段下へ行く。九段会館ホールで「2010年全国公団住宅居住者総決起集会が開かれ、全国から1068名が集まった。国への要請は主に、家賃値上げ反対、公団住宅民営化反対だった。国会議員は10名ばかり挨拶したが、URの仕分けを画策している与党議員の歯切れは悪かった。反対に、野党議員の考えははっきりしていた。各国会議員は、自分の演説が終わるとさっさと帰っていった。彼らに本当に聞いてほしかったのは、東海地区代表の近況報告だった。6割が外国人家族というその団地は、外国人にとって故郷のようになっているとのこと。彼らは、団地がなくならないようするために日本人以上に協力的だという。大会の決議は、値上げと民営化反対だが、ふとこのとき思ったのは、現在日本社会を根幹から揺さぶっている問題、無縁社会。この問題を解く鍵は、無用論が叫ばれて久しい公団、都市再生機構にある。そのように思えたのである。