2010年6月アーカイブ


日本大学芸術学部文芸学科     2010年(平成22年)6月28日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.151
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                             編集発行人 下原敏彦
                              
前期4/19 4/26 5/10 5/17 5/24 5/31 6/7 6/14 6/21 6/28 7/12 
  
2010年、読書と創作の旅

前期の観察旅は、発表・合評(車中と日常) & 名作読み
6・28ゼミ

6月28日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。ゼミ2教室

1.「2010年読書と創作の旅」、ゼミ誌編集会議
  2. 課題の提出作品 → 発表&合評 
  3. テキスト「鳥取」読み &「尾道幼女誘拐事件」判決報告
4.友人の悩み観察「アドバイスするなら」(合評のあと発表)
      

6・21ゼミ観察      ゼミ、梅雨明け兆しか
          今年の梅雨は、よい梅雨のようだ。夜中に激しい雨が降って、日中は、晴れる。そんな天気がつづいている。6月21日も、まさにそんな空模様だった。昨夜の風雨も、予報の雷雨も嘘のように晴れ梅雨明けを思わせる晴天となった。
しかし、ゼミは、昼間の空のようにスカットいかない。五月末から半数以上の欠席者が、つづいている。この日も危惧された。が、辛くも過半数超えで更新は免れた。残り少なくなった前期ゼミだが、梅雨明けの兆しになることを期待したい。

重野武尊さんの司会進行で
6名の出席者。重野さん司会進行で、合評、テキスト読みなどが行われた。合評作品は、藤重はるかさんの車内観察「広いシート、狭いシート」。テキスト読みは自分観察の『兒を盗む話』でした。読みと合評は、以下の皆さんでした。
・越智美和さん   ・阿井大和さん  ・竹下晃誠さん
・藤重はるかさん  ・立川陸生さん  ・重野武尊さん

配布したもの・・・テキスト『兒を盗む』+課題2枚

テキスト『兒を盗む話』読み&「尾道幼女誘拐事件」裁判
 テキスト読みは、犯罪心理の自分観察ということで、『兒を盗む話』を読む。作品を誘拐事件の調書とみて、ゼミ2教室を法廷とした。昨年5月から裁判員制度がスタートした。が、裁判員は全有権者対象なので、いつ自分が選ばれるかわからない。この日のゼミ生のなかにも家族が裁判員を体験した人もいた。司会の重野君が裁判長役で、この事件を裁いた。
○ 検察側からみた犯罪 ・・・・・・ 計画的誘拐犯罪。再犯の恐れあり
○ 弁護側から見た事件 ・・・・・・ 心神耗弱。精神鑑定の必要。同情余地有り。
○ 裁判員の判断は・・・・・・・・裁判員として有罪か無罪を決めた
○ 裁判長の主文・・・・・・・・・判決。有罪なら刑期を示す。


日本大学芸術学部文芸学科     2010年(平成22年)6月28日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.151
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                             編集発行人 下原敏彦
                              
前期4/19 4/26 5/10 5/17 5/24 5/31 6/7 6/14 6/21 6/28 7/12 
  
2010年、読書と創作の旅

前期の観察旅は、発表・合評(車中と日常) & 名作読み
6・28ゼミ

6月28日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。ゼミ2教室

1.「2010年読書と創作の旅」、ゼミ誌編集会議
  2. 課題の提出作品 → 発表&合評 
  3. テキスト「鳥取」読み &「尾道幼女誘拐事件」判決報告
4.友人の悩み観察「アドバイスするなら」(合評のあと発表)
      

6・21ゼミ観察      ゼミ、梅雨明け兆しか
          今年の梅雨は、よい梅雨のようだ。夜中に激しい雨が降って、日中は、晴れる。そんな天気がつづいている。6月21日も、まさにそんな空模様だった。昨夜の風雨も、予報の雷雨も嘘のように晴れ梅雨明けを思わせる晴天となった。
しかし、ゼミは、昼間の空のようにスカットいかない。五月末から半数以上の欠席者が、つづいている。この日も危惧された。が、辛くも過半数超えで更新は免れた。残り少なくなった前期ゼミだが、梅雨明けの兆しになることを期待したい。

重野武尊さんの司会進行で
6名の出席者。重野さん司会進行で、合評、テキスト読みなどが行われた。合評作品は、藤重はるかさんの車内観察「広いシート、狭いシート」。テキスト読みは自分観察の『兒を盗む話』でした。読みと合評は、以下の皆さんでした。
・越智美和さん   ・阿井大和さん  ・竹下晃誠さん
・藤重はるかさん  ・立川陸生さん  ・重野武尊さん

配布したもの・・・テキスト『兒を盗む』+課題2枚

テキスト『兒を盗む話』読み&「尾道幼女誘拐事件」裁判
 テキスト読みは、犯罪心理の自分観察ということで、『兒を盗む話』を読む。作品を誘拐事件の調書とみて、ゼミ2教室を法廷とした。昨年5月から裁判員制度がスタートした。が、裁判員は全有権者対象なので、いつ自分が選ばれるかわからない。この日のゼミ生のなかにも家族が裁判員を体験した人もいた。司会の重野君が裁判長役で、この事件を裁いた。
○ 検察側からみた犯罪 ・・・・・・ 計画的誘拐犯罪。再犯の恐れあり
○ 弁護側から見た事件 ・・・・・・ 心神耗弱。精神鑑定の必要。同情余地有り。
○ 裁判員の判断は・・・・・・・・裁判員として有罪か無罪を決めた
○ 裁判長の主文・・・・・・・・・判決。有罪なら刑期を示す。


日本大学芸術学部文芸学科     2010年(平成22年)6月21日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.150
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                             編集発行人 下原敏彦
                              
前期4/19 4/26 5/10 5/17 5/24 5/31 6/7 6/14 6/21 6/28 7/12 
  
2010年、読書と創作の旅

前期の観察旅は、(車中と日常) & 名作読み・発表・表現
6・21ゼミ

6月21日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。ゼミ2教室

1.「2010年読書と創作の旅」、ゼミ誌編集会議
  2.車窓観察・討議「」&課題発表&合評 
  3. テキスト「鳥取」読み (車内観察「出来事」関連「城の崎にて」)
4.「兒を盗む」(犯罪心理観察)テキスト分析『網走まで』
      

6・14ゼミ観察     梅雨突入、出足悪く、複雑な思い
          いつもの年より一週間遅れの梅雨入り宣言。朝から、雨模様のうっとおしい天気である。加えて、今日のW杯は日本戦。影響あるかどうかは知らないが、嫌な予感。裏付けするように、朝、新京成電鉄で人身事故。(後日、女子高生、自殺の可能性)午後の西武鉄道は時刻の乱れ。チャイムが鳴っても教室は真っ暗。少し前、文芸棟で停電があったが、これとは関係なし。授業終了後、他のゼミ先生方に聞くと、今日はどこでも欠席者が多かったとのこと。うちだけではなかったと安堵するが、複雑な思い。

出席者3名、NHKアーカイブスを途中まで
真っ暗な教室。ゼミを受け持って初めての体験である。もしかして、出席者はゼロ。そんな不安にかられたころ竹下君、つづいて越智さんが入ってきた。待てば海路の、ということで、NHKのアーカイブスビデオをセット。このビデオは1996年放映のドキュメント「教え子たちの歳月」。制作シナリオに下原が協力、関係した。が、14年も前のNHKビデオ。退屈を心配したが、折よく後藤君が顔をみせた。で、出席者は以下の3人になった。
・越智美和さん ・後藤大喜君  ・竹下晃誠

配布したもの・・・テキスト『出来事』『正義派』+課題2枚

提出作品の読みとテキスト読み
 3名となったので授業をはじめることにした。竹下君の「車内観察」作品の合評のあとテキスト読みにはいる。『出来事』は、人身事故を起こした電車に乗り合わせていた乗客観察。事故前と、事故後の乗客の表情。助かった子供への安堵感。車内の雰囲気がよく描かれている。実際に作者が体験したことを書いた。対比作品として、『正義派』を読んだ。こちらは、車外観察である。が、他人から聞いた事故の話を作品に仕立てたもの。従って、この作品は、事故への関わった人たちの対応もあるが、もうひとつ、社内告発といった大きな社会性の問題も孕んでいる。正義の難しさも指摘している。


日本大学芸術学部文芸学科     2010年(平成22年)6月14日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.149
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
前期4/19 4/26 5/10 5/17 5/24 5/31 6/7 6/14 6/21 6/28 7/12 
  
2010年、読書と創作の旅

前期の観察旅は、(車中と日常) & 名作読み・発表・表現
6・14ゼミ

6月14日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。ゼミ2教室

1.「2010年読書と創作の旅」、ゼミ誌編集会議
  2.車窓観察・討議「」&課題発表&合評 
  3. テキスト「出来事」(車内観察)・「正義派」(車外観察)
4.「兒を盗む」(犯罪心理観察)テキスト分析『網走まで』
      

6・7ゼミ観察    提出作品合評で、漸く本格的授業始動
          このゼミの目的は、書くこと、読むこと、そして批評眼を習慣化することにある。が、提出作品の少なさと、また作者欠席があったりで作品合評がなかなかできなかった。そんなことで、これまでテキスト・名作読みに偏っていた。が、6月7日ゼミに課題提出の作者出席で、ようやく作品合評に入ることができた。

出席者は5名、登録漏れ2名
このところ、ゼミ参加者は半数以下の出席率である。もしかして、この現象は五月病が影響しているのか。そんな危惧もある・・・そうでないことを祈るばかりだ。教務課に登録申請を忘れている人も、2名いた。心配になる。(1名は連絡ついたが、あと1名は連絡つかず)下記は出席した人。
・越智美和さん ・後藤大喜君  ・重野武尊君  ・竹下晃誠  ・重藤はるか

配布したもの・・・・・・草稿『小説網走まで』+課題4枚

『網走まで』草稿読みで、作品モチーフを考察 
 先般、1910年に創刊号『白樺』に発表された『網走まで』を朗読したが、この日は、草稿を読んだ。草稿には、主人公の心内や、周囲の情景が、もう少し詳しく書かれている。両作品を比較することでエッセイと創作の違いを考えた。併せて、この作品の意義と作者は、何を訴えたかったのか議論した。

提出作品の読みと合評
 作品発表は、重野君が口火を切った。提出されていた「車内観察」「自分観察」作品を音読し合評のテーブルにのせた。
名作、書簡小説『谷間の百合』冒頭紹介
悲恋小説の最高峰、バルザックの大書簡小説を冒頭読みで紹介。


日本大学芸術学部文芸学科     2010年(平成22年)6月7日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.148
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
前期4/19 4/26 5/10 5/17 5/24 5/31 6/7 6/14 6/21 6/28 7/12 
  
2010年、読書と創作の旅

前期の観察旅は、(車中と日常) & 名作読み・発表・表現
6・7ゼミ

6月7日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。ゼミ2教室

1.「2010年読書と創作の旅」、ゼミ誌編集会議
  2.課題発表&合評 
  3. テキスト「出来事」(車内観察)「兒を盗む」(自分観察)
  4. 名作読み書簡小説orテキスト分析『網走まで』草稿読み
      

5・31ゼミ観察    前期、早くも半分。が、焦らずに
          今年は、なぜか旅立ちがばらばらになってしまった。そのせいかなかなか参加者の足並みが揃わない。しかし、季節だけは、どんどんと過ぎて行く。いつのまにか前期も半分になった。まだテキストは2作読了のみ、観察作品の発表もできていない。が、ここは焦らずにやって行きたい。と、いうことで、この日は休憩とした。

出席者は3名
中日の臨時休憩が、以心伝心したらしい。この日は最後の五月晴れに誘われてか欠席者が多かった。出席したのは、・越智美和さん ・阿井大和君 ・立川陸生君の三名だった。

モーパッサン短編『狂人』犯罪観察 
休憩ということで、モーパッサンの短編を一編観察した。最近、秋葉原事件を代表するような「人を殺してみたくなった」そんな動機の殺人事件が多く起きている。識者は、現代の病理と解説する。が、モーパッサンは、すでに19世紀において、そのような人間を描いていた。あらすじは、裁判長という人を裁く立場の人間が、その病魔に犯されていた恐ろしい話。短編の名手といえば、モーパッサンです。「田舎」「都会」「幽霊」「戦争」など多くの分野の作品があります。電車の中で読むには、ちょうどよい長さです。

余興に、口演・紙芝居『少年王者』
 出席者は少なかったが、せっかくの中日休憩ということで。余興に紙芝居口演を実演した。出し物は、戦後すぐのベストセラー『少年王者』。戦争に負け、元気を失くした大人たちだが、この作品は、当時の少年少女たちに夢を与えた。紙芝居のコツは、無声映画の弁士と同じで一人何役もこなす。観客をあきさせない。越智、立川、阿井の3名は順番に、第一部「生い立ち」編を口演稽古した。はじめてで演技性に欠けたが、それでも時間がなくて、最後の場面、ライオン・エルとの対決のシーンまで行かなかった