2008年7月アーカイブ

日本大学芸術学部文芸学科     2008年(平成20年)7月14日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.108
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
2008前期4/14 4/21 4/28 5/12 5/19 5/26 6/2 6/9 6/16 6/23 
6/30 7/14 
  
2008年、読書と創作の旅

7・14下原ゼミ

7月14日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ教室2

 1.出欠・連絡事項・司会進行者指名・ゼミ誌作成報告

 2.課題提出原稿発表&前期回顧(出席率・課題原稿提出率など)
    
 3.なぜ「継娘殺人未遂事件」は無罪になったか

  4.紙芝居『少年王者』「生いたち篇」残り「赤ゴリラ篇」
     
 
     車窓 前期を振り返る
 今日は、7月14日、前期ゼミ最終日である。開講した4月14日が、昨日のことのように思える。16名の受講生、最近になってようやく名前と顔が一致した人もいる。欠席の多い人は、まだ怪しい。それなのに・・・・ただ歳月の流れる速さに驚くばかりである。
 時空を旅するゼミ2号の旅は、半行程を終えた。隊員16名全員、いまのところ1人の不明者、落伍者もでていない。旅程も、全員が揃わないことを除けば順調である。隊員たちのあいだも、出発時は、ゼミ誌委員も遠慮し合ってなかなか決まらない状態であったが、気がつけば、それぞれが自主的に役を引き受け、お互い融和協力意識も芽生えている。
 そんな雰囲気を察してか6月30日に所沢「笑笑」で懇親会が開かれた。出席者は、それぞれの都合もあって全体の三分の一強の6名と少なかったが、その分、より深い親交を結ぶことができた。宴席では、家族の話、学校の話、自分の目標や血液型の話など多彩であった。班長の小黒君から、昨年学業優秀でこのたび特待生に選出されたとの祝事報告もあった。前期を飾るめでたい出来事である。楽しい時は短い。皆「もう時間か」と、名残惜しそうだった。こんどはもっと多くの人にを合言葉に散会した。幹事さんご苦労様でした。
 順風満帆のゼミ。しかし、車窓は穏やかではなかった。8月の北京オリンピックに向けてアテネからスタートした聖火ランナー。各国での反対運動騒ぎに油を注いだ中国のチベット暴動。日本では、善光寺が辞退した。漸く鎮静化に向かった。しかし、一難去って、また一難。中国四川省でM7の大地震。なんと何万人もの人が亡くなったのである。そして、その復興・救援も遅々として進まぬうちに、こんどは日本の東北でM6の大地震。相次ぐ自然災害の恐ろしさ。しかし、それにも勝るとも劣らないのは、人間社会だ。暗澹とした事件、出来事がつづく。父殺し、子殺し、兄弟殺し。こんな家族から街にでれば、「誰でもいいから殺したかった」そんな輩が走り回っている。商品も料理も偽物だらけ。げに恐ろしや人間社会。後期の車窓は、楽しい、美しい風景であって欲しいと願う。      (編集室)