2007年12月アーカイブ


日本大学芸術学部文芸学科     2007年(平成19年)12月10日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.94
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
2007後期10/1 10/15 10/22 10/29 11/12 11/19 11/26 12/3 12/10  1/21 1/28 
  
2007年、読書と創作の旅

12・10下原ゼミ

12月 10日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。所沢校舎文芸棟教室1

文芸学科&デザイン学科ジョイント授業参加
第5回 宮沢賢治研究発表会
 1.宮沢賢治『銀河鉄道の夜(発表者9名)
  ・安藤大智「銀河鉄道の夜」死の匂いの文学
   ・奥田千晶「銀河鉄道の夜」の不思議な音の世界
   ・鎌田敬太「銀河鉄道の夜」における科学的誘惑
   ・菊池彩佳 銀河鉄道の夜に感じる友人を失う喪失感
   ・国府田智「銀河鉄道の夜」を読んで
   ・河野宏行 なんで、ジョバンニが銀河鉄道に乗っているのか!
   ・齋藤健太 銀河鉄道の夜「もののあわれ」の世界
   ・西 亮輔 宮沢賢治と僕
   ・原 啓伍 銀河鉄道の終点
    
 2. 『銀河鉄道の夜』タイポグラフィー作品発表(デザイン学科中島教室)
~ 作品を展示しています!!!~

 3. 紙芝居:山川惣治作・画&製作・土壌館「少年王者」(出演者5名)
   ・茂木愛由未(レイア姫茂木)出演スタッフ
   ・疋田祥子(ハムナプトラ祥子)『灰色の月』朗読スタッフ
   ・金野裕幸(道産子ボヘミアン金野)語り手スタッフ
   ・山根裕作(バリトンバス山根)出演、演出スタッフ
   ・高橋享平(DJクマグス)総監督、演出スタッフ

ジョイント授業参加を前に
 今年も山下先生の研究実習Ⅰ「宮沢賢治研究発表会」に参加します。研究テーマの「銀河鉄道の夜」は、車中観察作品の側面もあるので、大いに関心があるところです。悲しい汽笛を鳴らして銀河を旅する列車。哀悼のなかに静かな感動がひろがる不思議な物語。9名の皆さんは、どのように読み感じ考察されたのか、デザイン学科の皆さんはどのようにイメージされ描かれたのか。発表&展示観賞が楽しみです。
 下原ゼミは、読書と創作の旅をつづけながら「車中観察」作品を発表しあってきました。車内を描写する、ということでは『銀河鉄道の夜』も一つの車中作品です。賢治の銀河列車車内観察をじっくり味わってください。(土壌館・編集室)


日本大学芸術学部文芸学科     2007年(平成19年)12月3日発行

文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.93
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
                              編集発行人 下原敏彦
                              
2007後期10/1 10/15 10/22 10/29 11/12 11/19 11/26 12/3 12/10  1/21 1/28 
  
2007年、読書と創作の旅

12・3下原ゼミ

12月 3日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ教室3

 1.「2007年、読書と創作の旅」)
   ・ゼミ雑誌刊行状況の報告    
 2. 『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』(12・10ジョイント授業前に)
 3. 12・10時空体験報告稽古(『灰色の月』&紙芝居)台本づくり
   ☆時空1945年『灰色の月』の読み・感想。☆時空1947年『少年王者』稽古
 ※二つの時空を連携させて紙芝居『少年王者』を引き立たせる為の創意工夫。
  
 
土壌館劇場・紙芝居『少年王者』12月10日公演!
 来週12月10日は、文芸学科&デザイン学科ジョイント授業に参加します。山下ゼミでは、研究発表がありますが、下原ゼミでは、時空体験報告として紙芝居を上演します。出しものは戦後のベストセラー山川惣治作・画『少年王者』の第一集「生いたち編」です。
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先週の事件簿
 またしてもストーカー殺人が起きた。11月26日朝、北海道函館で会社員の女性(23)が、出勤するために自宅を出た直後、容疑者(22)にナイフで刺されて出血性ショックで死亡した。母親ももみあって軽傷。被害女性と容疑者の接点は、大学時代の同級生。女性は、今春、容疑者は9月に卒業している。容疑者のストーカー行為は、大学2年の教育実習で知り合ってからつづいていた。学校側は、相談され把握していたが「あと1回付きまとわれたら、警察に相談しよう」と応じていたという。自首した容疑者は「好意を持っていたが、受け容れてもらえないので殺そうと思った」と供述している。被害者の女性も「身の危険を感じている」と不安を訴えていたという。まったくの確信犯だが、被害者本人と家族以外には、危機感があまり見えてこない。そこがこの犯罪の難しいところである。ちなみに最近の、ストーカー事件は以下である。■99年2月 兵庫県姫路市で20歳の会社員女性が27歳の元彼から車で正面衝突され死亡。容疑者も自殺。■99年10月 埼玉県桶川市で21歳女子大生が一時交際していた男(27)の兄や知人に刺殺された。男は入水自殺。■00年4月静岡県沼津市で、女子高校生(17)が元交際相手の男(27)に刃物で刺され死亡。■03年1月長崎県島原市でバスガイドの女性(33)を元交際男(49)が刺殺。■今年8月都下国分寺市で警官(40)が、知人女性(32)を拳銃で射殺。自分も自殺。これら犯罪事件に共通するのは、犯人の確かな殺意である。殺してしまえば、後は野となれ山となれ。そこには、殺人の目的以外なにもない。恐ろしい嗜癖である。ひたすらゴミ集めに専念するゴミ屋敷の住人、捨て犬を何十匹と飼う人。どちらも防ぐには多勢の観察眼が必要だ。(土壌館)