日本大学芸術学部文芸学科 2007年(平成19年)4月 23日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.76
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
編集発行人 下原敏彦
2007前期4/16 4/23 5/7 5/14 5/21 5/28 6/4 6/11
6/18 6/25 7/2 7/23
2007年、読書と創作の旅
4・23下原ゼミ
4月 23日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ教室3
1.「2007年、読書と創作の旅」に先立って(同行者自己紹介)
2. ゼミ雑誌編集委員を決める
3. テキスト『網走まで』読み・初読 (初読、中読、完読)
関連作読みとして処女作三部作の読みも『菜の花と小娘』『或る朝』
1.「2007年、読書と創作の旅」に先立って
本日から授業に入ります。が、出発に際して、この一年、共に旅する仲間を知っておきましょう。自己PRしてください。出身地や趣味などなんでも結構です。
1689年(元禄2年)3月27日芭蕉(46歳)は奥羽・北陸地方への旅にでた。日数150日、旅程600里(1里=3・9㌔)の大旅行である。「月日は百代の過客にして、」ではじまり、9月6日伊勢の遷宮に詣でるために美濃の大垣から舟に乗るまでの『奥の細道』はあまりにも有名である。が、本書は正確な紀行文ではない。実際の旅行程や時間は、必ずしも事実ではない。そこに名作の所以がある。テキスト志賀直哉作品と通底するものがある
※松尾芭蕉(松尾忠右衛門宗房1644-1694)・『奥の細道』1702年(元禄15年)版行。
2.ゼミ雑誌編集委員を決める
この旅の目的は、読むこと書くことの習慣化ですが、真は成果としてゼミ雑誌を刊行することにあります。全員が協力しあってつくりましよう!
しかし、何事もまとめ役は必要不可欠です。自薦、他薦でかまいません。ゼミ雑誌の編集委員を2名、選出してください。雑誌編集と印刷会社の交渉にあたります。実務としては、以下のことがあります。校正は、皆で。
6月上旬 → ゼミ誌ガイダンス
9月末~11月 → ゼミ誌原稿集め 印刷会社決めと交渉 編集作業 見積書提出 入稿
12月14日 ゼミ雑誌提出期限 厳守してください!
3.テキスト初読み&周辺読み
テキストは、再々読します。初読と、再読、再々読とには感想に違いがあるか。そのへんに注意しながら読み込みましょう。周辺読みとして『菜の花と小娘』。