日本大学芸術学部文芸学科 2006年(平成18年)11月 27日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.70
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
編集発行人 下原敏彦
2006後期9/25 10/2 10/16 10/23 10/30 11/13 11/20 11/27
12/4 12/11 1/15 1/22
2006年、読書と創作の旅
11・27下原ゼミ
11月 27日(月)の下原ゼミは、下記の要領で行います。文ゼミ1
1. ゼミ誌作成・編集委員に二校の提出
2. 提出原稿読み「普通の一日を記憶する」
3. 名作読み『にんじん』「もぐら」と『どんぐりと山猫』
4. 回想法・復刻版『少年王者』山川惣治作・画を紙芝居で
第一集おいたち編 → 全員で
2006年、読書と創作の旅「車窓」
今週は、なぜか動物に関係するニュースが多かった。まず北海道知床半島の「ウトロの海岸に大量の秋刀魚」(22日朝日・読売)が打ち上げられた。数万匹はいるとみられた。時ならぬごちそうに人間はむろん熊もキツネも浜に出て拾っていたという。秋田では、町中に熊がでてきて川で休んでいるところを猟友会に駆除された。気の毒な熊がいればこちらは『新居決まり「ボス」安心』(21日読売)の見出しで雄猫の喜ばしい話題。これは、一昨年の中越地震で飼い主とはぐれてしまった雄猫(推定10歳)がようやく引きとり手が見つかったというもの。「前橋市市街地にイノシシ4時間」(22日読売)このイノシシは麻酔銃で撃たれて捕獲された、とのカラー記事。その後は山に帰されたのか、粗大ゴミとして焼却されたのか。気になるところだ。深刻な記事で「狂犬病また発症」がある。横浜の60歳の男性がフイリピンで飼い犬にかまれ帰国後発症した。重症とのこと。17日にも、京都の男性がフイリピンで犬にかまれ発症。こちらは死亡している。旅行中に野良犬にかまれたとのこと。フイリピンでは、年間250人前後が発症。世界保健機関(WHO)の推計では、狂犬病による死者は世界で年間約5万5000人に上がり、インド、中国などで特に多い。楽しい話題もあった。「エンリッチメント大賞2006」というのがあるそうだ。動物園の動物の生活を豊かにする試みに送られる賞とか。このたびこの賞がキリン用の「体かき棒」を工夫した京都動物園に送られた。(11・22朝日)。今週の動物関連ニュースで、一番大きかったのは、なんといっても四国徳島市で起きた、野良犬救出騒動だろう。「絶壁50㍍・・・救出成功」(各紙)市中心部の急斜面に土砂崩れ防止用コンクリート壁があり、その斜面地上50㍍のところに野良犬が迷い込んでおりられなくなった。17日の昼、近所の人が見つけ、警察に通報。犬は体長50㌢の柴色。首輪をしていないから野良犬か。あっというまに各テレビのワイドショー目玉となった。22日救出された犬は引きとり手が何人もあらわれたらしい。留めは、米国の自然写真コンテストに、長野の猿公園職員が撮った「雪ザルと赤ん坊」が06年のグランプリ獲得。悲喜交々。ともかく動物の話題が多かった。(編集室)