日本大学芸術学部文芸学科 2005年(平成17年)6月 6日発行
文芸研究Ⅱ下原ゼミ通信No.31
BUNGEIKENKYU Ⅱ SHIMOHARAZEMI TSUSHIN
ホームページ http://www.shimoharanet 編集発行人 下原敏彦
2005前期4/18 4/25 5/9 5/16 5/23 5/30 6/6 6/13 6/20
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2005年、読書と創作の旅
6・6下原ゼミ
「読書と創作の旅」5日目の下原ゼミは、下記の要領で行います。(文ゼミ1)
記
1. 登録者確認・前回ゼミ報告
・ゼミ誌ガイダンスのお知らせ ・前回ゼミについて ・名所案内 ・進行
2. 愛読書紹介、テキスト感想(『正義派』再読の場合も)
・アンケート発表(未発表者) ・感想(提出できる人)
3. 車内観察・創作等の発表(提出されているもの、書いてあるもの)
・聞き手は発表者の観察眼、創作を観察する ・感想を述べる
・手本作品の読み(時間あれば)
4. 「普通の一日を記憶する」の読み
・他者の生活を知ることによって、他者になりきる。(作中人物の創造力)
5. テキスト『出来事』読み(朗読)
テキスト『網走まで』の観察は、女とその子供2名が対象だったが、『正義派』では、電車の人身事故と、会社の応対を観察。『出来事』では、事故を起こした電車の乗客の様子を観察。
2005年、読書と創作の旅・名所めぐり(瀬戸内海上にて)
今では、四国見物するにも大橋を一走り。便利な世の中になりました。結構なことですが、もう緑の島々を眺めながらの、のんびりした船旅はできません。船頭が船客たちに、あの話をしたのは、渦潮がまくこのへんですか。子供が20銭で瓢箪を買って、学校に持って行ったら先生に叱られた。母親は、子供から取り上げ道具屋に持っていった。そしたら2円で買うという。狡猾な母親は、もしかしたら、とつりあげて、とうとう7円ださせた。
※ 1913年(大正13年)1月1日、志賀直哉『清兵衛と瓢箪』を読売新聞に発表。